2010-08-30

報告と資料―第1回

★ 当日配布資料  資料1 資料2

★ 報告
 8月26日(木)、高円寺の素人の乱12号店で「検証・日本のメディアアクティビズム」が開催しました。第1回となる今回のテーマは「自主メディアの夜明け」。
 元小川プロダクションのプロデューサー伏屋博雄さんとTVF審査委員の佐藤博昭さんをゲストに招き、1960年代から80年年代のメディアと運動について話を伺いました。
 伏屋さんは、現地の農民と生活を共にしながら三里塚闘争を描き続けた故小川紳介監督のいわば金庫番。岩波映画時代に、小川紳介が土本典昭らと切磋琢磨した「青の会」の話を皮切りに、カンパを集めながら全国各地で上映会を展開した日々を生々しく語ってくれました。
 テレビや一般の劇場で見ることのできない小川プロの作品は、自主上映でしか鑑賞することができません。このため、小川プロ東北、小川プロ札幌といったように、全国各地で、小川プロ作品を上映するための少人数のグループ=支部的なものができたそうです。
 そうした上映運動が、各地のミニシアター設立の源流となっています。
 一方、ビデオアーチストでもあり、東京ビデオフェスティバル(TVF)の審査員を務める佐藤博昭さんは、ビデオカメラの登場とともにスタートしたTVFがどのような変化を遂げたかについて映像史的な観点から解説してくれました。第1回のTVFで、江ノ島の中学生が制作した『走れ!江ノ電』が、著名なアーチストを抑え大賞を受賞したことは、TVFを象徴していると力説。「アマとプロが共存しているのがすごいこと」と語ってくれました。
 三里塚のドキュメンタリーと東京ビデオフェスティバルという、一見接点がないように見える2つの流れですが映像作家の本田孝義さんの名司会で、ドキュメンタリー・ビデオアート・市民ビデオ(市民メディア)というそれぞれの潮流がどう分化し、今、再び出会おうとしているのか、俯瞰できる有意義な懇談会となりました。 (OurPlaneeTV白石草)

★ ブログ記事
オルター! 『日本のメディアアクティビズム』!!―岩本太郎ブログ(お前はただの馬鹿にすぎない)
 http://air.ap.teacup.com/taroimo/259.html

2010-08-27

録画UPしました―第1回

USTREAMで配信した第1回【自主メディアの夜明け】をアップしました。下記リンクで御覧ください。
http://martable.blogspot.com/p/videos.html#first

2010-08-10

第1回 【自主メディアの夜明け】

 かつて映画は大資本の映画会社が作るものだった。社会運動が盛り上がった1960年代~70年代、運動と並走するように自主製作・自主上映によって数多くのドキュメンタリ ー映画が生まれた。小川プロダクションが製作した三理塚シリーズはその代表的な作品である。一方、ビデオはテレビ局が使う高価なものだったが、1960年代末頃からポータブルビデオカメラの開発が進み、個人によるビデオ制作が始まった。
 1978年、日本ビクター主催により東京ビデオフェスティバル(TVF)が産声を上げる。同フェスティバルはいち早く「市民ビデオ」という概念を掲げた。

[ゲスト] 伏屋博雄 (元小川プロプロデューサー)
      小林はくどう (ビデオ作家 NPO法人市民がつくるTVF代表理事)
      佐藤博昭(教員ビデオ作家)
[司会]  本田孝義 (映像作家 VIDEO ACT!スタッフ)

◆ 日時 :2010年8月26日(木)19:00-21:30
◆ 場所 :素人の乱・12号店
        杉並区高円寺北3丁目8-12 フデノビル2F(奥の部屋) JR高円寺駅~徒歩7分
        北中通り沿い素人の乱シランプリ向かい、アヤマ接骨院脇の階段を昇って奥
        当日問合せTEL:090-8647-5030(土屋)

◆ 参加費:500円
◆ 当日、インターネット動画配信・記録あり

◆ 主催 メディアアクティビスト懇談会 
Mail: maroundtable[a]gmail.com TEL: 03-3296-2720(OurPlanet-TV内)

【検証 日本のメディアアクティビズム】 8/26 スタート

 この度、メディアアクティビストの有志が集まり、全6回シリーズの懇談会を開催することになりました。今までのメディア運動の成果を振り返り、今後の課題を共有しようという滅多にない、と言うより、初めての試みです。 メディアのあり方に関心のある方は、是非、ご参加下さい!